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太陽の下での富士
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 感謝の力 

(内藤俊史・鷲巣奈保子 2020.8.4   最終更新日 2024.4.12)

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 感謝をする人も、そして感謝をされた人も、心のなかに前向きの力が与えられますこのセショでは、主に感謝をする側に焦点を当てて感謝の力を考えます
 なお、感謝に含まれるポジティブ感情に焦点を当て感謝とともに経験することの多い負債感やすまないという感情は、別のページでとりあげます(「すまないという心の力」)

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参考 感謝の力

北京オリンピックにおける日本と米国のカーリングの試合で、ショットを放つ藤沢選手の手には漢字で「感謝」という文字が書かれていました。リンク先は、2/16 日刊スポーツ、21:10配信、撮影・菅敏 (2022.3.8アクセス)

感謝のもつ力感謝がもたらすもの  

 感謝は、単なる受け身の感情や反応ではなく、自分自身の心を前向きにし幸福感を高めるとともに、他の人々の幸福に向けて様々な行動を引き起こします。そのような意味で、感謝は力をもちます。感謝の力は、数多くのサイトや書籍で取りあげられていますが、その内容は一つではありません。例えば、次のような感謝の力を挙げることができるでしょう。

  • 自分自身の心身の健康と幸福感を高める。

  • 感謝の相手との関係を維持し深める。

  • 集団を相互に信頼をもつものへ変える。  

 

 そもそも感謝は、心と行動のさまざまな要素から成り立っていますから、どの要素に注目するかによって、異なる力(効果)に目が向けられても不思議ではありません。ここでは、感謝の全体的なプロセスを、「感謝に至るまで」「感謝の感情を感じるとき」「感謝の感情を感じた後」という3つのプロセスに分けて、感謝の力を整理したいと思います(全体については、図1​を参照)

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注1

 well -being は、1946年のWHO憲章において提案された健康概念です。単に、病気にかかっていないということではなく、身体的な面、精神的な面、社会的な面において良好であること、そして、それらを達成し維持する実践が含まれます。その内容をめぐって、議論がなされてきました(詳しくは、Ryan & Deci (2001)によるレビューを参照)。

 一例をあげれば、Seligman, M (2012)は、P(Positive emotion/ポジティブな感情)、E(Engagement/物事への積極的な関わり)、R(Relationship/他者とのよい関係)、M(Meaning/人生の意義の自覚)、A(Accomplishment/達成感)からなるPERMA を提案しています。

 well-beingの概念は、日本の経済界や教育界などで取り入れられ、日本の社会に適したwell-beingの試みも提案されています。本サイトでは、アメリカ合衆国における心理学の成果に言及することが多いため、アメリカ合衆国におけるwell-being概念を念頭に置いています。

 最後に、well-beingについて一言述べたいと思います。well-beingの一般的な内容については、共有されやすいかもしれません。しかし、その具体的内容について決めることはなかなか難しいと思います。「well-beingとは何か」という問いは、「幸福とは何か」「善い生き方とは何か」という問いと同様に、時とともに問い直されていくものではないでしょうか。そして、well-beingを高める感謝の意義もまた、問い続けられることでしょう。 

 

文献 

  • Ryan, R. M., & Deci, E. L. (2001). On happiness and human potentials: A review of research on hedonic and eudaimonic well-being. Annual review of psychology, 52(1), 141-166.

  • Seligman, M. E. (2012). Flourish: A visionary new understanding of happiness and well-being. Simon and Schuster.

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感謝によるwell-beingへの効果

​図1. 感謝、well-being、その他の要因の概略

​Hypothetical relations between gratitude, well-being, and other variables

  

3つのプロセスにおける感謝の力―いくつかの仮説とともに

 感謝の効果についての代表的な仮説を関連づけながら、それぞれのプロセスにおける感謝の効果を説明します。なお、とりあげる仮説は、主にWood, Froh, and Geraghty (2010)の論文を参考にしています

・感謝に至るま

 第一のプロセスは、感謝の気持ちをもつまでのいわば「感謝のための構えをもつ」状態です。このプロセスでは、各自のもつ「感謝のスキーマ」が活性化されていて、感謝の気持ちをもつための構えをもち続けます。なお「スキーマ」は、簡潔に言えば、それぞれの人がもつその人なりの"理論"、概念構造です。

 感謝のスキーマは、例えば「感謝をしなければならないことはないか」と自ら問うことによって活性化することができます。そして、様々な事柄について、それが感謝に値するかという観点から検討を始めます。つまり、自分はどのような利益や幸福を得ているのか、それらに対して他者がどのような貢献をしたのか、そのために費やされた犠牲はどのようなものかなどを知ろうとします。 

 なお、感謝のスキーマの機能についての興味深い研究結果があります。それは、感謝傾向(特性)がポジティブリフレイミングの傾向を高め、その結果、抑うつ的感情を低めるというものです(Lambert, Fincham, & Stillman, 2012)。ポジティブリフレイミングとは、悲観的に理解されている状況を、「長い目で見直す」などによって、ポジティブな方向で捉えなおすことを意味します。

 感謝のスキーマは、ポジティブリフレイミングを通して、状況のプラスの面に気づかせるという働きがあると考えられます(ただし、独断的な楽観主義に陥ることは避けなければなりませんが)。 

 感謝のスキーマが活性化されることによって、感謝への道が開かれますが、たとえ感謝に至らなくても、感謝のスキーマが活性化し、自分を囲む人々や集団に対して心が開かれることによって、強い信頼関係がもたらされる可能性があります。それは感謝の重要な力の一つといえます。

 これらの考えは、感謝のスキーマ理論に基づいています。感謝のスキーマ理論の立場に立って考えると、感謝心の強い人は活性化しやすい感謝のスキーマをもつということになります。そのため、感謝を感じる機会が多く、感謝にもとづく向社会的行動(思いやり行動など)も増加します。その結果、他の人々からの援助を受ける機会も増加すると考えられます。  

 なお、活性化しやすい感謝のスキーマをもつ人は、結果的に、以下にあげる二つのプロセスにおける感謝の力ももつことになります。

 

・感謝の感情を感じるとき 

 第二のプロセスは、感謝の気持ちを感じている過程です。感謝は、文化や状況に応じて、負債感情などさまざまな感情を伴いますが、ポジティブな感情は、感謝の主たる感情の一つとして多くの場合に経験されます。そのなかには、プレゼントをもらった直後のような短期間の喜びの感情もあれば、相手との関係を確認したことや関係が深まったことによる長期的な安心感や幸福感も含まれます。これらのポジティブな感情は、憂うつや不安などのネガティブな感情を抑える効果があるとされています。

   感謝の効果に関するこの説明には、次にあげる二つの仮説が関連します。

 一つ目は、ポジティブ感情仮説です。一般的なポジティブな感情、つまり快く感じる感情は、それが習慣的に経験されることにより、鬱状態などの状態を改善する効果があるとされています。感謝も、ポジティブ感情を含みます。感謝は、一般的なポジティブ感情を引き起こし、その結果、幸福感や精神的健康を高めるというのが、この仮説です(研究の例として、Lin, 2019)。

 なお、感謝のwell-beingへの効果は「すべて」この一般的なポジティブ感情によるものであるという仮説に対しては、Woodら(2010)は、感謝心のwell-beingへの効果が、一般的なポジティブ感情の効果だけでは説明できないという研究結果をもとに否定しています。つまり、一般的ポジティブ感情では説明できない感謝の別の効果があるという訳です。  

  二つ目の仮説は、 感情が認知に影響を及ぼすという拡張・形成仮説です。それは、Fredrickson (2001)により提唱された、感情の働きについての理論であり、「ポジティブな感情は、思考や行動のレパートリーを一時的に拡げる傾向があり、その結果個人のもつ能力や資質が培われることになる」とされます。これを感謝に当てはめると、感謝にともなうポジティブ感情は、自他のあり方、そして関係や社会について、より広く認知させるようにさせ、その結果、個人の幸福や健康のための的確な対応が可能になるとされます。

 

・感謝の感情を感じた後  

 最後は、感謝の表現を初めとする感謝にもとづく行動や心の変化が生まれた後のプロセスです。感謝には、相手の人格を認め、敬意を表現することがその内に含まれています。感謝を表現し、感謝にもとづく様々な行動によって、他者、集団、社会との信頼関係は、より強いものになり、結果として、対人関係を質量ともにより豊かなものにし、集団や社会における相互的な援助の質を高めると考えられます。

 「ペイフォワード」という言葉があります。それは、感謝を感じた人が、恩恵を受けた人以外の人々にも援助などを行うことであり、感謝の一つの効果とされています。援助的な行動が広がることによって、集団は相互扶助的になっていきます。 

 

感謝の力を示唆する研究

 21世紀になって、感謝の力を示唆する研究は急速に増えています。ここでは、感謝がwell-being(心身の健康と幸福感など、注1)をめることを示唆する研究に焦点を絞ります。

 なお、well-beingは、1946年のWHO憲章において健康概念として提案された包括的な概念です。それは、単に病気を患っていないことではなく、身体的な面、精神的な面、社会的な面において良好な状態であること、そして、それらを達成し維持することを含みます。その後、その内容について様々な分野で議論されてきました。心理学の研究では、well-beingの基本的な概念に基づいて、「主観的幸福感」「生活の充実感」「持続的な成長の感覚」「他の人々との良好な関係」などに関する心理的尺度が用いられてきました。

 

・相関研究

   一つは、相関研究と呼ばれる研究です。感謝の心、つまり感謝を感じる傾向と、様々な人格特性やwell-beingなどとの相関関係を調べる研究です。それらの心理的性質は、主に質問紙によって測定されます。アメリカ合衆国で行われた大学生を対象とした先駆的な研究では、感謝特性を測る質問紙(GQ-6)は、生活満足度(.53)、主観的幸福感(.50)、バイタリティ(.46)、楽観性(.51)と正(プラス)の相関をもち、不安(-.20)、抑鬱傾向(-.30)と負の相関を持つことが見いだされています(かっこの中の数字は相関係数)(McCullough, Emmons,& Tsang, 2002)。

 その後、数多くの研究が行われています。Portocarrero, Gonzalez, and Ekema-Agbaw(2020)は、感謝特性と、well-beingに含まれる様々な変数との関係を扱った、英語、スペイン語、ポルトガル語による144の論文における研究結果を対象として、総合的な分析(メタ分析)を行いました。その結果、感謝特性は、幸福感、生活の充実感、他の人々との良好な関係など(positive well-being)と正の相関がある一方、不安傾向、抑うつ傾向など (negative well-being)とは負の相関があるという結論を得ました。

 加えて、感謝特性が、利他性や分かち合いの傾向、つまり向社会的傾向と正の関連をもつことが、別の研究者によるメタ分析によって明らかになっています(Ma, Tunney, & Ferguson, 2017)。

 なお、相関研究にはいくつか限界があります。

 一つは、二つの変数の間の相関研究は、二つの変数が共なって変化をすることを示すだけで、どちらが原因であるのかを明らかにする訳ではないことです。これまで述べてきた研究結果も、感謝が原因であると解釈することも可能ですが、「結果として」感謝心が高まるという解釈も可能です。その他にも、相互に影響しあった結果である可能性も十分に考えられます。このような問題に応える方法、例えばパネル調査などを採用する研究も増えています。たとえば、Unanue, 他(2019)は、感謝特性と主観的幸福感の縦断的な研究を行い、両方向的な影響を示唆しています。

 二つ目は、これまでの多くの相関研究は、感謝の傾向(特性)と、性格や行動の傾向との関係を調べていますが、具体的にどのようなメカニズムで二つの傾向が関連するのかは、さらなる課題と言えます。 

 

・感謝を経験することの効果の研究

 もう一つは、感謝の気持ちを経験するという実験的な手続きによって、well-beingなどが変化をするかを調べる研究です。なかでも、「感謝を数える方法」はよく用いられています。研究の参加者に、例えば一週間に一度、その週で感謝することをあげてもらうという実験手続きを用います。先駆的な研究が、Emmons & McCullough(2003)によって行われています。結果は、概ね、感謝という経験がwell-beingのさまざまな面に対してプラスの効果をもつというものでした。

 その後の研究に影響を与えた研究ですので、研究の概略を説明します。彼らの論文には3つの研究が報告されていますが、研究1では,一週間のうちで感謝したことを 5つ以内記録する「感謝条件」、厄介な出来事を5つ記録する「厄介ごと条件」、影響力のあった出来事を 5つ記録する「出来事条件」を設定し、実験参加者は、いずれかの条件に振り分けられました。各々の条件にしたがって、10週間の間、参加者は毎週1度、記録用紙の提出が求められました。

  それぞれの条件の効果を調べるために、以下の項目が実験の事前と事後に調べられました―「気分」「体調」「運動時間(激しい運動と適度な運動)」「包括的なwell-beingの評価(現在の生活全般の質と未来の生活全般への期待,他者との関係)」「サポートに対する反応」「カフェインを飲んだ量」「アルコールを飲んだ量」「アスピリン錠や痛み止めを飲んだ量」「前日の夜の睡眠時間と質」「向社会的行動(道具的サポートと情緒的サポート)」。

  結果を総合すると、感謝条件においてwell-beingに関わる得点が高いという結果が得られました 。

 これらの研究以降、同様の研究が数多く行われ、それらの研究結果を総合して結論を導くための分析、すなわちメタ分析もいくつか行われるようになりました。しかし、それらのメタ分析は、必ずしもこの方法による大きな効果を示してはいません。例えば、Cregg & Cheavens (2021)は、不安傾向や抑うつ傾向に対して、感謝を記録することがどの程度の効果をもつのかを、これまでの研究結果にもとづくメタ分析により検討しています。その結果、感謝することを書きとどめるという方法の効果は控えめmodestであり、不安傾向や抑うつという症状に対しては、より効果の大きい他の技法を採用することを推薦すると結論づけています。

 この分析結果は、感謝がwell-beingを高めるためには、何らかの条件が必要であることを示唆しています。

 例えば、文化的な基盤や背景も、効果を左右する条件かもしれません。アメリカ合衆国において肯定的な結果を報告するいくつかの研究がある一方で、日本と韓国などでは効果がみられないという研究もあります(例えば、相川・矢田・吉野、2013; Lee,  Choi,  &,  Lyubomirsky, 2013, 研究のレビューとして、Kerry, Chhabra, & Clifton, 2023)。

   いくつかの解釈が考えられますが、私たちは、次のように考えています―ある文化的環境、例えば日本や韓国では、感謝は、同時に心理的負債感やすまないというネガティブな感情を伴いやすい。したがって、感謝の経験から短期間においては、主観的幸福感のような感情の変化は生じ難い。

 より深いレベルでの変化が予想されるが、それが生じるためには、感謝の経験にもとづいて、他者や社会と自己との関係を再構築=考え直すことが必要である。その結果として、より洗練されたwell-beingの状態に達することが考えられる(Naito, & Washizu, 2010)。

 

​真の感謝の力を知るために-まとめにかえて

   終わりに、感謝の力を探る上で、考慮しなければならないことをまとめて、このセクションの結論に代えます。

1. 「感謝の経験のもつ効果の研究」は、感謝がより確実でよ  り大きな力をもつためには、ある条件が必要であることを示唆しています。それらの条件を探る必要があります。

2. このセッションの前半で述べたように、感謝の力は多様です。したがって、感謝のもつどの力を利用したいのかによって、とるべき手だては異なります。感謝の力を利用しようとするときは、このことを留意する必要があります。

3. このセクションでは感謝による影響に焦点を当てました。しかし、人間の様々な側面と感謝傾向との関係は、一方向的ではなく、双方向的である可能性があります。例えば、感謝の傾向が幸福感に影響するとともに、幸福感が感謝の傾向に影響をすることを示唆する研究結果が得られています。

 

 これらを考慮することによって、感謝の真の力が、より明確になっていくと考えられます。

参考 道徳的な力としての感謝 

 このセクションの最後に、感謝のもつ力の一例として、「感謝の道徳的な力」について説明をします。

 アメリカ合衆国の心理学者のマッカラ(McCullough, M.E.)らは 、感謝が、人から助けられるなどの道徳的な事柄によって生じること、そして他の人々を助けるなどの道徳的な行為を生み出すことから、「道徳的感情」と呼ぶに相応しいと主張しています(McCullough 他, 2001)。後者は、道徳的な力をもつ感情であるといってもよいでしょう。

 そこで、なぜ感謝が道徳的な力なのかを、マッカラらの主張にもとづいて説明します。

 a .感謝の心は、道徳的な行動を生じさせること 

 感謝の心は、恩恵を与えてくれた人に対する恩返しの行動を生みます。それも道徳的行動の一つといえるでしょう。しかし、それだけにとどまりません。感謝の気持ちをもつと、恩恵を与えてくれた相手だけではなく、その他の人々の幸福を目的とした行動への意欲が高まります。   

 b. 感謝は相手との関係を道徳的な関係に変えること

   マッカラらは、感謝は「道徳的バロメーターmoral barometer」であるといいます。他の人に助けられたとき、単に「うまくいってよかった」「助かった」という感情だけではなく、感謝の気持ちをもったとき、お互いの関係は一変します。そこには、利害関係とは別のいわば「人と人との関係」「道徳的な関係」が芽生えています。見方を変えれば、感謝の気持ちの有無は、その関係が道徳的なものであるかどうかを示しています。

 私たちの言葉でいえば、感謝は、関係を道徳的な関係に変える力をもちます。

​文献

  • 相川充・矢田さゆり・吉野優香 (2013). 感謝を数えることが主観的ウェルビーイングに及ぼす効果についての介入実験.東京学芸大学紀要 総合教育科学系1,64,125-138.

  • Cregg, D. R., & Cheavens, J. S. (2021). Gratitude interventions: Effective self-help? A meta-analysis of the impact on symptoms of depression and anxiety. Journal of Happiness Studies, 22(1), 413-445.

  • Emmons, R. A., & McCullough M. E (2003). Counting blessings versus burdens: An experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life. Journal of Personality and Social Psychology, 84, 377-389.

  • Fredrickson, B. L. (2001). The role of positive emotions in positive psychology: The broaden-and-build theory of positive emotions. American psychologist, 56(3), 218-226.

  • Froh, J.J. et al. (2014). Nice thinking! An educational intervention that teaches children to think gratefully. School Psychology Review 43(2), 132-152.

  • Kerry, N., Chhabra, R., & Clifton, J. D. (2023). Being Thankful for What You Have: A Systematic Review of Evidence for the Effect of Gratitude on Life Satisfaction. Psychology Research and Behavior Management, 16, 4799-4816. 

  • Lambert, N. M., Fincham, F. D., & Stillman, T. F. (2012). Gratitude and depressive symptoms: The role of positive reframing and positive emotion. Cognition & emotion, 26(4), 615-633.

  • Lee,  L,  K.,  Choi,  H.  I.,  &,  Lyubomirsky,  S.  (2013).  Culture  matters  when  designing  a successful happiness-increasing activity. Journal of Cross-Cultural Psychology, 44(8),1294-1303.

  • Lin, C. C. (2019). Gratitude, positive emotion, and satisfaction with life: A test of mediated effect. Social Behavior and Personality: an international journal, 47(4), 1-8.

  • Ma, L. K., Tunney, R. J., & Ferguson, E.(2017). Does gratitude enhance prosociality?: A meta-analytic review”. Psychological Bulletin, 143(6), 601-635.

  • McCullough, M. E., Emmons, R.A., & Tsang, J (2002).The grateful disposition:A conceptual and empirical topography.Journal of Personality and Social Psychology, 82,112–127.

  • Naito, T. and Washizu, N. (2015). Note on cultural universals and variations of gratitude from an East Asian point of view. International Journal of Behavioral Science 10(2), 1-8.  

  • Portocarrero, F. F., Gonzalez, K., & Ekema-Agbaw, M. (2020). A meta-analytic review of the relationship between dispositional gratitude and well-being. Personality and Individual Differences, 164, 110101.

  • Unanue, W.,Gomez Mella, M. E.,Cortez, D. A.,Bravo, D.,Araya-Véliz, C.,Unanue, J., & Van Den Broeck, A. (2019). The reciprocal relationship between gratitude and life satisfaction: Evidence from two longitudinal field studies. Frontiers in Psychology, 10, 486254.

  • Wood, A. M., Froh, J. J., & Geraghty, A. W. (2010). Gratitude and well-being: A review and theoretical integration. Clinical Psychology Review, 30(7), 890-905.

   セクション本文わり

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